読み聞かせを通じて感じたこと
読み聞かせをするにあたって、本選びがとても難しいという意見が多かった。一口に難しいといっても、それぞれいろいろあるのは確かなんだけど、これまでの活動において「読み手が読み聞かせにふさわしいものとして好きな本を選ぶ」ということでやっているので...自由な分、背負う責任もあるわけで。
一助になれば、と思って、講習会を開いたり、これまでの記録だけでなく最近の情報も併せて伝えたり、図書館を利用してもらったり、そして今ならネットもあって、となるんだけれど、やはり本人なりに経験を積む中で、という部分も大きい。
わたしも今になって思えば、もっとあのとき知っていれば、相談していれば、ということもあるし、何度も「小さいときからの何か思いがあったらなぁ」と思っても仕方ないことを思っていた。やっと今になって、自分なりに「こういう本が好きで、大事に思っていて、読み聞かせでやってみたい」と思う本が出てきたあたりで、おしまい、となるのは、ほんとうのところは残念でもある(だから今後は読み聞かせではなく自分のために少しずつ本を探して読んでいくつもり、となった)。
同じ学年で読み聞かせをしている人から、3年生なんだからもう少し内容も深いものを、といわれて、実はその発言の中に「ぐりぐらでなく」とあったので、ちょっとひっかかってしまったところもある。相手の方には悪気はないのもわかるし、わたしも「この年齢なら」と思っていたときも以前はあったし、実際、つっこんだ男の子の反応もあったわけで、その人の発言に対して反発や否定する気持ちはほんとうにぜんぜんないんだけども。
今日の「ぐりとぐらとくるりくら 」には昨年お話しを聞きに行った際にサインをいただいた。中川李枝子さんや松岡享子さんのお話をうかがって、子どもたちの「こども」でいられるときをほんとうに大切にしたいという思いが強くなった。そうはいっても、自分んちの子どもたちにはどうしても前へ、先へと望みがちなんだけれど、でもなるべくなら、とは思っている。
こどもでいられるときを十分に感じてから、大人になっていくことが大事、ということをほんとうに思っているんだけど...それが具体的になにをどう、っていうところまでにはまだ至っておらず(やれやれ)。
自分のしてきたことはなにかしらお役に立てているのかしらん、と、今は自分のふりかえりをしていたりして。