6月の雨の庭

中3女子、中1男子ふたりの子どもがいる、40代も半ば過ぎたところにいる母の日記です。

かなりの刺激を受けてきて考えぐるぐる

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週末、土曜はオットとふたりでお昼を食べて買い物に出かけた。長女は部活、長男は遊びに行くのでふたりともおべんとう持ち、午前中から夕方くらいまで時間が空くようになった。中学に入ったら(おそらく)長男も部活、なんだろうから家族4人で外出というのもめっきり減ってくるはず、その前になんとなくオットとの外出にも慣れておくのもよいだろう、なんてね。

昨日は映画を観に行った。上映後のティーチインをめあてに...でしたが、映画もたいへん興味深く、そしてサインほしさに買った本も家で改めて読んで記憶に定着。映画で使われていない部分のインタビューもすべて載っているので、映画と本の両方に触れることができてよかった!
何を怖れる――フェミニズムを生きた女たち

何を怖れる――フェミニズムを生きた女たち

 

リブの歴史はほぼわたしの生まれた年くらいから始まり、この映画に出てくる女性たちは母親の世代の人が多いはず。自分の母がどんな人生を過ごしてきたんだかはわからないけれど、この時代の(とりわけ敏感で知的な)女性たちがどのような思いを抱えて生きてきたのか...それに触れられたことは大きい。

たまたま先週、長女の友だちが面白いといっていたドラマを見ていた長女の横で、わたしも作業しながら見ていたんだけど、出てくる話が20数年前とぜんぜん変わっていないことに愕然としたし、ある意味、そういう構造の下、女の子たちはそれぞれのヒエラルキーやキャラ設定でがんばっているけれど、そこで成果を得られる人の割合というものは20数年前よりもかなり下がっているのではないか、と思った。

もちろん、昔は当たり前に強要されていた差別的な行為がなくなって、ないことが当然となった中でまた違う問題があったりもするんだろうけど、どちらかといえば、こちらの問題(課題)が大きいはず、と思っていただけに、というのもある。若い人たちが現状をどうとらえていて、どうしたいのかっていう前にあきらめてしまっている事柄ばかりなのか、という感じがした。ここまできて、どうにかならないのか、と思ったけれど、わたし自身、若いころにはフタをしてスルーして、自分のことだけかまけてきての今、だからなぁ。

もともとフェミニズムやリブのことは敬遠していて、なんというか感覚としては今の人のある層に近い気もするんだけど、わたしの気力やら置かれた状況やらですっかり別の層になっちゃった今だからこそ、感じるところもたくさんある。あのままつっぱしっていったら...どうだったのかまったくわからないんだけど(きっとダメになっていたんだとは思うけど、もしなにかしらのかげんでうまくいっていたとしても)、まぁ今の方がなんぼかよかった、と思える。だからこそ、割り切れない思いもいささか抱えているんだけども、気づかないまま生きるよりかは、ということで。