6月の雨の庭

中3女子、中1男子ふたりの子どもがいる、40代も半ば過ぎたところにいる母の日記です。

本のたのしみをわかちあう、を聴きに出かけて

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昨日は、以前から楽しみにしていた松岡享子さんの講演会にはるばる出かけてきた。電車を乗り継いで自宅を出てから2時間近くかかったけれど、出かけてよかった!と心から思える内容だった。800名定員の会場は満席!空席を探すことが難しいくらい。

開始までに場内の展示も一通り見たものの、せっかく手に取ってよかったのだけれど人ごみでもありゆっくりと見れなくて残念。リストが配布されていたので、それを参考にしながら地元の図書館でまずは借りてみようと思う。

子どものときでないと出会えない本のよさ、がある、というのは耳が痛かった。よい本というのがあるのではなくって、その子にとってのよい本というのがあって...ということには十分に理解できた気がする。大人になってしまうと、子どものときほど主人公になりきって物語を聴くことができないわけで、確かになにか大事な時期を逃してしまった残念さがある。

できるだけ良質な(とされる)本を読む機会があって、その中から「自分のお気に入り」という本が数冊あって、大人になってからだともしかしたらその面白さや心ひかれる部分がわからなくなったとしても、それでもなお、心の中にぽっと温かなものがあって、幻想かもしれないけれど、そこに大事な人(両親や家族、先生など)との思い出もあったらどんなにか、と思う。

読み聞かせのメンバーでも何人か自分が子どものときに買ってもらった本を持ってやっている人がいて、ほんとうにうらやましかった。それってやっぱり後ろに「しあわせな子ども時代」があったように思えるから、というか。自分は甘やかされていて、しあわせだと思っていたけれど、まぁ、なんというか、ちょっと残念なものではあるわけで。

心の中の子どものためにも今後たくさんの絵本を自分に読んでみたいと思う。もしかしたら子どもたちにもちょこっと見せることができるかしら。幼稚園での講習会やこの講演会の話を長女とする中で、幼稚園のころに読んでもらった本の話も数冊できた。せめてものなぐさみ、というのもへんだけど、ちょっとだけほっとした。

東京こども図書館の紹介ビデオも見たのだけれど、ほんと近くにあったらさぞかし子育てが...人生が違っただろうなと思ったり。今の自分だからこそ、そう思うというのも承知しながらもつい。