6月の雨の庭

中3女子、中1男子ふたりの子どもがいる、40代も半ば過ぎたところにいる母の日記です。

金木犀の咲く石段をのぼり...

昨日、長女の学校のPTA委員会に出かけた。百段余りの石段の先に入口があるのだけれど、その覚悟を決めて(←かなりきついので)上り始めたとき、ふんわりと金木犀の香りがした。パッと小学校のときに持っていた橙色の香りつき蛍光ペンを思い出した、自分の記憶に苦笑したけれど、なんだかしみじみとしたりもして。

その学校に初めて出かけたのは文化祭、それから説明会。塾の先生に勧められたことが動機の、半ばひやかしもあったけれど、合格から春の入学、少しずつ、季節が変わり、梅雨になり、夏を過ぎ…もうすぐその文化祭の時期。入試当日、ずらりといろいろな塾のノボリとともにその塾の先生たちがいて、自分んところの生徒を激励していた、その喧騒の中のぼった石段だったことも今でも強く思い出すけれど、今後はそんな思い出も変わっていき、のんびり上りながら季節の移ろいを感じることが多くなっていくのだろうな、と思った。

長女自身が歩くときは、登下校の折、たくさんの女の子たちの中で、たいていは友だちといっしょに、だろうから、しみじみするには程遠いとは思うけど、それでも毎日通う中で、わたしとは、また違った空気を感じているはず。今は気づかなくても、何かの折に思い出し、自分を慰めるようなそんな思い出になっているとよいのだけれど…。

来週末には前期も終わり、1年生も半分。早いような、それでいて濃かった前期。母の委員会も年内でピークを過ぎて、来年度のことを思うと気が早いものの、さみしい。昨日は初めて委員会の後に数人でお茶したのだけれど、本当にみなさん個性豊かで、前から話しやすかったけれど、行事をひとつ終えていっそう打ち解けられたように感じただけに、いちだんと。
その前に、文化祭のバザーのお手伝いもあれば、もうひとつ行事があって、そちらが終わってから、かなぁ。

お茶した方がたは、2~4学年上の先輩の母たちばかり。学校いわく「思春期の入口に立った」1年生とは違って、すっかり思春期ど真ん中のお嬢さんばかり。校風にもなじみ、口もからだもたくましくなるんだそう。父親に対するキビシさもあれば、嫌々ながらも家事の手伝いをするって話も聞いたり、あとは学校の勉強や学力のこと、やがて大学受験まで話が及んだ。学校が自由な分(一丸となって受験に臨む、というよりかは、ひとりひとりの進路を見つけて本人が取り組むイメージ)経験談にはこれまで以上に「個人差があります」という気がしたのも事実。
長女にどうなってほしいのか...相変わらず、よくわからないままだけれど、せっかく行っているんだから、いろいろなことを経験してほしいし、もうちょっと勉強にも取り組んでほしいなぁと...そんな感じかなぁ。その長女は今日も部活。明日は試合の応援へ。部活大好きだよねぇとまわりからも言われるくらいらしいから、ほんとうに好きなんだと思う(当分、勉強のほうには意識が向かないだろうなぁ、やれやれ)。