6月の雨の庭

中3女子、中1男子ふたりの子どもがいる、40代も半ば過ぎたところにいる母の日記です。

切り替える必要がない日

以前は、どこそこに出かけるのも新しい輪の中に入るのもかなり億劫で、慣れるまでかなり時間がかかったけれど、そういえば、最近はあまり負担に思わなくなった。「○○ちゃんのママ」という立場は、われながら随分と意外に思うけれど、居心地のいいものなのかもしれないし、同時に、自分なりに自分の軸足を置く部分ができたから、かなぁ。他人からどう見られているかばかりを意識せずに、投げやりではなく、評価されなくていいや、と肩の力が抜けたせいか。


居場所によって、ビミョウに自分の出し方を工夫していたけれど(探りながら試していた、というかね)、それすらだいぶ減ってきた。どこに行っても、ほぼ同じ自分、っていう形でいられることが次なる目標で。自分なりに意見や思いはあっても、それを他人に対して押し付けるような人にはなりたくないし、基本的に自分を強く押す、ってことは必要ないことのほうが多く、柔軟にあわせていくことが「経験のひとつ」になるような。


今回は、小学校の中で「これがわたしの意見です」みたいなところはあったのだけれど、それもまたいい経験だった。どうしても通じない場面っていうのも、なかなか体験できないものだしね。気持ちの負担はあったけど、短い時間で済んでよかった。


いろいろな人と広く付き合えるようになるには、って思っていたけれど、それが自分にへんな負担や緊張なくできるようになってきたのも、お母さんになったおかげ、なんだなぁと思う。昔むかしには、自分にも周囲の人たちにも興味なかったし。今では名前も知らない人にさえ、興味を持って接するようになってきて、その人とのやりとりでも「そうなんだー」と思うことがあって、面白いなぁと思う。


お母さんとしていろいろな場面をやっていかなければならない、いろいろな人たちとうまく接していかなければならない、って意識していたけど、やっとそれほど意識しなくてもできるようになったのかも。それも自分を相手に合わせていくことなく、っていうふうに。これは自分のスキルが上がったわけではなくて、自分が自分に対して課するものを減らした、ということを実感できただけで、やっとやっと「自然に」ふるまえるようになっただけ、なんだと思う。なんてね。